豊胸・バストアップを手に入れる体験談
クリニック選びと手術法
クリニックの選び方
豊胸手術への道を選ばれた皆さんがまずすることは、クリニック選びです。数多あるクリニックの中から選び出すのはちょっとした作業かもしれません。ご自身の体にメスを入れるということを決意されたのですから、ここはしっかり時間をとられたほうが良いでしょう。
納得のいく「豊胸」には、信頼の置ける医師が絶対必要です。まずは口コミなどを調べてからいくつかクリニックの候補を挙げて、打診するのも手です。
それから、医師との面談では次のことを気をつけてください。豊胸手術のあとのケアについて、具体的な料金、そしてその医師本人が行った過去の手術の実績を写真で見せてもらうこと。何よりも、皆さんが持っている疑問や不安をその医師に問いかけてみて、きちんと誠実に受け答えしてくれるかどうかが見極めるポイントです。
ネットなどの口コミでいくら評判が良かったとしても、いくら設備がきれいだとしても、みなさんご自身が医師を信頼できないと感じれば、そのクリニックはやめておいたほうが良いでしょう。
また、できれば行き来しやすいに越したことはありません。何しろ術後の経過が重要ですから。何回も通う例はいくらでもあるのですよ。というのも、豊胸手術についてはその後の治療が必要であったり、5~10年間隔で再手術が必要とされている手術もあるのです。行きにくいと、胸の異変に気が付いてもフットワークに影響して大変なことになりかねません。
シリコンジェル
シリコンを用いた最大のメリットは、比較的簡単に「豊胸」にできるという点です。安全性を重視するとなかなか望めないような大きさのバストを手にすることができるのです。
ですが、多くの問題点があります。体内に入ってきた異物に反応して起こる拘縮、バッグの破損、感染症、変形、そしてレントゲン撮影時にはバッグが写りこむので、豊胸手術を受けたことが分かってしまったりすることです。これらの事故のため、シリコンバッグを入れた人の3分の1は10年以内に除去しているのが現実です。
さて、破損した場合ですがとても激しい痛みを伴うそうです。そして漏れ出たジェルのために再手術で乳腺を切り落とさなければならないケースもあります。破損事故は長い年月挿入している人ほど起こりやすい事故です。近年”コヒーシブシリコンバッグ”という、中身が固形に近いもので流れ出さないタイプのシリコンが開発され、使われ出しているようです。
感染症についてはクリニックなどの管理体制によりますが、挿入物や器具などに付着していた菌が原因でも起こる事故です。せめて万全の感染症対策を実行しているクリニックを選びたいものですね。
拘縮については、人工物を挿入するという時点でもう決まっているようなものです。硬くなってしまい、せっかくの「豊胸」の形を大きく崩してしまいます。治療のために拘縮の原因である組織を手術で取り除くことになりますが、シリコンが体内に存在する限り何度でも再発する可能性はあるのです。
アメリカではその安全性が改めて確認されたとの事ですが、再手術の頻度を見ても誰にでもお勧めできる手段ではありません。病で乳房を失ってしまった・・・など、仕方のない場合に限られる選択肢ではないでしょうか。
ヒアルロン酸注入法
この方法は、もともと体内に存在する成分を注射器を使って注入し、「豊胸」にするものです。ですので最大のメリットは切開をしないこと、アレルギー反応の心配がほとんどないこと、そして短時間で仕上がるということです。
安全に、お手軽にできる豊胸手術というわけです。施術の時間もほんの数十分ですみます。
ヒアルロン酸は最後には体内に吸収されていってしまうのですが、高分子なものを使うほど「豊胸」の持続期間は長く、だいたい2年程度の効果になります。
また、この方法はある程度バストにボリュームがあって美乳にしたいと思われている方や、両胸の形を整えたいと思われている方にお勧めできる手術です。ただし、とても安全性の高い方法ではあるのですが、腕の悪い医師にかかると硬く仕上がってしまうことがあります。せっかくの「豊胸」も感触が悪くては・・・もったいないですよね。
クリニックによっては、低分子のヒアルロン酸を用いた即席豊胸のような施術を行っているところもあります。これは、例えば写真撮影があるから今だけどうしてもとか、お仕事の都合で胸の谷間が必要になったりといった方向きなので、これから「豊胸」生活を送りたいと考えている方向きではありません。ヒアルロン酸はすぐに吸収されてしまいます。もちろんその分、費用は安いです。
脂肪注入法
この方法は、自分の太ももやお腹から取り出した脂肪を注入するというものです。質の良い脂肪を選りすぐって注射器で注入します。注入された脂肪は胸の脂肪層の組織として定着しますが、その率はおよそ50%くらいです。もちろん個人差はありますが・・・。
この方法は「豊胸」といってもボディーライン全体を整えるものと捉えた方が良いかもしれません。太っていて気になる部分から脂肪を取れるわけですし、片胸せいぜい200cc程度の注入になります。しかも定着率がその半分くらいなので、1~1,5カップ程度のアップになるでしょう。
クリニックによっては2~2,5カップのアップが望めると謳っているところもあります。予算との兼ね合いもあるでしょうから、さらにボリュームを求めるのかどうかで選択肢が分かれます。
バック挿入法に比べて破損事故のリスクはありません。昔は脂肪の定着が不均衡になされて両胸のバランスが崩れたりするリスクはあったようですが。ただ、脂肪を大きい塊で移植するのが通常行われている手術なので、塊の中に血液が行き届かず壊死してしまったり、石灰化してしまうという事故はあります。
元のサイズからどれだけアップさせたいのか、また使える脂肪の量が確保できるのかどうかという点で、初めのカウンセリング時によくご相談されることをお勧めします。
生理食塩水バッグ
この方法も豊胸手術において安全性を第一と考える方のためのものといえるでしょう。
このバッグは、外側がシリコンで覆われていて中に生理食塩水が入っています。生理食塩水は人の体液の浸透圧とほぼ同等なものなので、破損してバッグから漏出した場合でも割りあい安全です。その後、生理食塩水は体内に吸収されるのです。
シリコンジェルが使用中止となって以降、豊胸手術の主力となっています。ですが、この方法においてもやはり欠点はあります。
まず、感触が悪いこと。仰向けになった時に、水分なので横にだーっと流れて形がなくなってしまうこと、硬くなりやすいこと、手術の方法として初めにバッグを挿入して後から生理食塩水を入れるので、術後しばしば水漏れの事故があること、です。
破損した場合比較的安全であるということを述べましたが、実はその後の胸の変形は酷く、かなり多くの割合で再手術されているようです。バッグの除去と、そして再度挿入するのです。一度豊胸手術でバッグを使用してしまうと元の姿には戻れないんです。ですから、その危険性は承知の上でバッグを入れ直す事を余儀なくされてしまうのです。
生理食塩水自体は無害であっても、異物を移植するリスクは他のシリコンジェルと同等変わらないのかもしれません。うまく「豊胸」を実現したとしても、その後の不安と戦わなくてはなりません。
豆知識・・・手術前の過ごし方
クリニックを選び終え、それから実際にどんな手術にするのか(使用するバックなど)、また穴を開けるとしたらどの位置にするのかなどを決めていきます。そして以下のことに気をつけてください。もちろん、医師からの指示がありますからそちらも重々守って過ごすようにしてください。
①できるだけ早くから禁煙する。
②術後、動けない可能性もあるので介護を要請できるようにしておく。
③また、最低でも2週間分は簡単に用意できる料理や食べ物を準備しておく。
④アスピリンや抗炎症剤の使用を避ける。
⑤術後、ゆったり過ごせるように部屋をセッティングしておく。(人によりますが4~6週間ほど回復には必要なようです。)
このように準備を整えておくことにより、つらい回復期も少しは乗り切りやすくなるでしょう。
禁止事項についてはとても重要で、これ以外にも医師から注意されるかもしれませんが、出血を伴う手術の場合、その危険度を低くしておくことにつながります。また、回復にも影響します。
「豊胸」を手に入れた時の生活を思い描いているのも、今の内の貴重な時間かもしれませんね。「豊胸」になったらしてみたいファッションなど・・・。手術にドキドキしているだけではもったいないかもしれません。