乳がん・乳房の知識
乳がんと乳房
乳癌の増加と乳房再建
豊胸手術と共通する部分があるので、少し乳房再建についてお話しします。
今、日本では乳癌患者がものすごい勢いで増えています。その割合は、3割から4割に達するといわれています。全女性の方々が心配しなくてはならない深刻な問題です。
化学療法が進歩するにつれて乳癌に対する手術はずいぶん小さいものになったようですが、それでもバストにメスを入れることには違いなく、その為にバストの変形を伴うことも少なくないようです。乳房の温存、一部温存、全摘に限らずです。
乳房は、みなさんご承知の通り女性にとってのシンボル的存在ですよね。それを片方、もしくは両方失ったとしたら一体どんな気持ちになるでしょう。想像してみてください。体にフィットした服が着られなくなる、好きな温泉に行けなくなる、泳ぎに行けなくなる、異性に対しては到底積極的になれなくなる・・・。バストの手術で体が傷つくだけでなく、きっと精神的にも深い痛手を負うことになるでしょう。そのような女性たちを救うべく考えられたのが乳房再建のための手術だったのです。ある意味あって当然とも思われる乳房の再建ですが、実は広く知れ渡るようになってからまだほんの数年なんです。
普通の豊胸手術と少し違うのは、この乳房再建は病気によって小さな胸どころか乳房の喪失を余儀なくされた人たちの為のものであるということです。癌摘出手術の苦しみ、そして更に術後のバストの喪失感たるや・・・計り知れません。二重苦、三重苦の思いに違いありません。乳腺を切除して、ああ、これで癌とはおさらばだ、とはならないのです。
豊胸手術と乳房再建に共通している部分があるとすれば、まさに”女性としての自信を取り戻すこと”に他ならないと思います。